YOSHIDA LIFE はじめました

自己紹介

こんにちははじめまして。盛岡市上田でヨシダライフという雑貨屋をやっているヨシダマサオと申します。今日はこのような機会を頂き、嬉しく思っております。今日のスピーカーの方の並びからすると、僕の役割はこんな感じかと思い、普段お店にいる服装のまま来ました。よろしくお願いします。ちなみに、このパーカーは当店でオリジナルで作っている商品です。雑貨屋というのも聞こえがよくて、僕のイメージだと雑貨屋といえば何を置いていてもいいのかと思っている節があります。オリジナルグッズ、アパレル、ハンドメイドアクセサリー、服飾小物、インテリア小物、食器などを販売しています。

１９８０年生まれの３７歳です。大学卒業後、盛岡のアパレル会社でアルバイトの流れで就職、そのまま１３年ほど勤務しておりました。その間に接客販売、国内外仕入、販促、店舗内装、新店舗開店、指導教育、店舗運営、物流・商品管理、被災支援など様々なことを、様々な土地で経験できました。正確にいつからかはわからないのですが、少しづつ、何がしたいのか気持ちがわからなくなっていきながら、日々を過ごしておりました。

ヨシダライフをはじめるまで

今思えば、かなりの鬱だったんだなあと思います。上司とかやりたくないし、組織とか嫌いでもともとバイトしていたのに、あれ、このままだと幸せじゃないかも、とふと思い、会社を辞めることを決断。そのときは、まず辞める。休む。ということをしました。

辞めるときは不思議と不安はなく、また今みたいに自営をするとも考えておりませんでした。半年以上仕事はせず、職安に行きハンコをもらう日々。漠然となんらかしら理由をつけては、「福祉系の仕事をしたい」だ「塾講師になって教育するんだ」なんてよぎって本を買ってはやる気なくて。

自営業をする。

って、半端に会社勤めをしていたとき、売上規模やリスクなど「わかったつもり」して、「どうやって食っていけるんだよ」と不安というよりもあり得ないなあと考えていました。少なくても定期的に給料が入ってきて、努力次第で出世して給料上がって、ほどよく良い暮らしができればなあ。仕事を辞めてもなお、そんなことを考えていました。同時に、お店も事業もそうですが、個人で営みを行うひとはその道の「プロ」であると考えていました。お客様よりも知識があって博学で技術があって。そんな人でないとお店は「やってはいけない」と思っていました。僕にはその特別なものはないから、できるわけない、と。

しかしその、悶々とした時間ながらも、自分の生きている時間を自分が決めたように過ごせることが、とても幸せだということを感じていました。誰にもとらわれず、自分で決めることができる。ごく普通のことのようですが、当時このことにものすごい喜びを感じました。奥さんがハンドメイド作家で、各地のイベントに出店をしていたのですが、そのときに会う人たちからも刺激を受けて、「お店をやってみたい」とふっと思いました。

その時期に書いたものがこちら。

自分がいいなと思うモノコトを共有して、

自分がしたいなと思う生き方に挑戦できる人である。

人の顔色ばかり伺うわけではなく、自分自身をさらけ出して、

嫌われてもいい、それでも、嫌われていない。という覚悟をもつ。



持った。



ライフは人生。自分にちょうどいい人生。粗悪でもなく高級でもない。

中くらい。中庸。そんなものを徹底して提案していく場所。


洋服もシンプルで素材に徹底的に「こだわらない」

食も健康のため有害なものに徹底的に「こだわらない」

「こだわらない」ことは「こだわっていること」を否定するわけではなく、

「もっとレベルをあげないと」「もっと突き詰めないと」という「もっともっと」思考からの脱却がおれのコンセプト。

十分。もっとやってもいいし、やんなくてもいい。意外と応援してもらえる。

「こんなの人様に差し出すなんて失礼だ」。そうかもしれない。

価値は自分が作っていいんだ。



偏りすぎず、媚びすぎず、これくらいがいいなっていう、ストイックさの欠片もない流れ。  

自信を持ってこれだという武器がない、そんな人でも自分の好きなことをやったっていいじゃない。

このとき同時に、昔友だちとオリジナルブランドだーって言ってスケッチブックにTシャツのイラストを描いていたり、大学で経営学を学んでいたりしたことを思い出しました。そうか、本当は自分のお店をやってみたかったんだ。そんなことを思い出したのでした。

ヨシダライフが２年間で大事にしたこと

それからバタバタとして２０１５年９月に開店して、今日にいたります。いろんなことをやっていましたが、今日はかいつまんで２点の大事にしていることをお伝えしたいと思います。

①好きなことをやる

別にこれ、誰でもできることなんですが、僕は苦手だったんです。さっきも言った「もっと突き詰めている人がいる」って思うと「今さらはじめてもなあ」とか「レベル低いからかっこ悪いなあ」とかそんな他人から見たらどう映るか、ということばかりを気にしていたように思います。あとは時間がないとかいう言い訳ですね。自分のために使う時間が本当になかった。休みの日、とか老後の楽しみ、とか言っていても、果たしてその日まで健康かどうかも分からないので、すぐやります。

そのために変わったことは時間とお金の使い方です。人と話をするため、仲良くなるためのお酒の席などは一切行かなくなりました。お店でお話しできるのと、こちらから会いに行く時間をつくれるようになったからです。遊びに行く時間も作るようにしました。元々興味のあったロックフェスに家族で遊びに行って楽しんでいます。不思議と、そのことで共通の話題のお客様が増えたようにも思います。

②好きなひととやる

自分が決められるので、好きなひととやることができます。なにがいいって、とても楽しい気持ちになるのがいいです。それは自分だけでなくお客様にもそれは伝わるんではないかなと思います。当店は基本的に僕がお店にいますが、一人でできることなんて限られています。センスがあるアクセサリーなどをつくれる人にはお願いして商品を置かせてもらったり、楽しそうに人を集めている人のところにはイベントに出店させてもらったりしています。でも、いつも一緒で「仲間だよな！」というのも苦手で、もっと自由にくっついたり離れたりするプロジェクトチーム、自立した個人の集団がかっこいいなあと思っています。

当店では日常でブログやインスタグラムをつかって日々のことを発信しているのですが、これも「うちこんなことやってます。気に入ってくれたら見てください」という発信スタイルかなと今思いました。興味ない人にまで当店の商品を押し売りするのも疲れるので、こんなことやってるよ→いいね！と言ってくれる人が増えると嬉しいなあと思います。

これからのヨシダライフ

好きなことを、やる。